Session 9


先生と対立し続けた俺には、ある変化があった
いつ頃からか泣かなくなっていた


怒られようが
叩かれようが
突き飛ばされようが
最初はほんまに、ちょっとしたことですぐ泣いてたのに


基本的に、小さい頃から泣き虫で親を困らせた
赤ちゃんは寝るのと泣くのが仕事とか言うけど、
物心ついてからも、自分でもわからんけど何故か泣いてることがよくあった
涙腺ユルユル?


この頃から、感情の起伏が極端に少なくなったと思う
喋ると墓穴を掘るような気がして、あまり喋らなくなった
怒られ続ける日々の中で、耐える事と一緒に感情を押しとどめる事を覚えた


おそらく、小学5・6年の2年間で自尊心が死んだ
それからの7年間、痛みによる涙・悔し涙を流したことがない


「劣等感の塊」への道が始まった