Session 8


それからの日々は長かった
少年しぐは毎週のように問題を起こした


先生との対決(当然、俺が一方的にやられるだけの)も、長期戦になっていく
1日で許してもらえず、数日に渡って怒られ続け、謝罪しまくることもあった
授業等からの隔離なんざ、慣れたもんよ
さすがにアザ作って帰って、親に見つけられたときは焦ったけど
先生にやられたって言ったら面倒なことになりそうやったから、
なんとか誤魔化して隠した
その場凌ぎは学校でやり慣れてるから、親を騙すぐらい楽なもんだった
親も俺が嘘つく事に関しては多少怒ったけど、
基本的に先生を良く思ってなかったから、まぁあんまりうるさく言われなかった


それでもさすがに疲れたのか、ある時ついに心身症が出た
この時は心身症なんて言葉知らんかったけど、
先生もそんなことを言ってたし、後になって思えば明らかにそれだった


そんな日々を乗り越えられたのには、友達の存在がめちゃくちゃ大きい


俺の他にも3人ほど、先生に見放されて隔離状態な奴らがいた
先生が俺やそいつらを無いものとして扱ってるだけなんやけど、
当然他の生徒もそんな奴には関わりにくい
てか変に首突っ込もうもんなら、関わんなみたいなこと言われるし
まぁそんなわけで、普通は先生との関係が悪化するとクラスでも浮く


でもな、俺には違ったんよ
俺がなにしようと、みんな変わらず接してくれた
交戦中は関わったらどんな火の粉飛んでくるかわからんから、
さすがに話しかけにくそうやったけど
終われば何事も無かったかのように、いつもどおりに
俺がどんなに学習能力の無いアホな嘘つきでも
先生に会うのは嫌やけど、友達に会いたいから俺は学校に通った


そして変わらず迎えてくれる友達は、本当に俺を支えてくれた